12・21都教委要請行動報告

12・21
都教委・教育情報課が、要請行動を拒絶する暴挙
都教委要請行動報告

 

 12月21日、午後5時から「石原・大原都教委の暴走を止めよう! 都教委包囲・首都圏ネット」(都教委包囲・首都圏ネット)が呼びかける都教委要請行動が予定されていた。この日の要請行動には呼びかけた都教委包囲・首都圏ネットの他に「学校と地域をむすぶ板橋の会」などが申入れの文書を準備し臨んでいた。
 実は、今回の要請行動に先立ち、都教委の窓口である教育情報課が都教委包囲・首都圏ネット側に対して事前にファックスで要請行動のもち方について指図するような文書を送りつけてきたのである。これまで都教委包囲・首都圏ネットは都教委に対する要請行動を何度も行なってきたが、今回のような事前の要請行動への介入はなかったことである。
 こうした都教委・教育情報課の態度に対しては12月21日の当日要請行動に参加した仲間の誰もが怒りをもち、要請行動の会議場所に臨んでいった。
 会議場には情報課長の波田はきておらず、係長が要請行動のあらかじめ作成された二つの進行パターンを要請団体に選択させようとする対応だった。このため要請行動に参加した仲間から次々に批判の意見がたたきつけられた。その追及の過程で明らかになったのは、この進行の指図の案は全く「課長の一存」で作成されたものでしかないということだ。特に問題となったのは、発言団体の要請行動の実質的な内容である発言時間についてあらかじめ時間が区切られて示してあること、また事前に要請内容について文書で示すことなどこれまでになかった要請についての制約となる条件を突然、要請する側に強要することになっている点である。
 この事前の要請行動への介入とも言うべき教育情報課に対して「撤回しろ」と追及が行なわれた。「進行パターン二つのどちらかを選べ」としか繰り返さない情報課係長の対応に怒りをつのらせる要請行動に参加した仲間たちは当初の要請行動の予定時間であった午後6を超過しても、責任者である情報課長が顔を出さずに時間をいたずらに浪費するばかりの係長の対応を弾劾して、「教育情報課で波田課長に直接、問いただそう」と会議室を後に、教育情報課のフロアに移動した。
 そして、教育情報課に出入りする波田課長を発見。事前のファックス文書の問題性について追及を行なった。その結果、予定の時間も大幅に超過して午後7時も過ぎてしまって、実質的な要請の内容に入れなかった責任は情報課の対応にあることを確認して、この日の要請行動についてはあらためて日時を設定してやり直すことを決め散会となった。
 都教委は他の自治体でも例を見ないほど、市民団体側ら住民の要請すら直接担当部局による回答・説明の場を保障しない反動的な対応をとっている。今回はこれをさらにあれこれと要請する側に事前に規制を設けて、実質要請する「権利」さえ剥奪するとんでもない内容だ。こうした攻撃をはね返し、都教委を追及する闘いを、強めていかなければならない。「日の丸」「君が代」強制の攻撃は自民党・安倍の「政権復帰」によっていっそう強まることが予想される。「日の丸」「君が代」強制に抗する教育労働者への処分・弾圧を許さず闘いぬいていこう。

〈東京・山谷日雇労働組合〉