10・23 「君が代」強制「口元チェック」やめろ!緊急行動 〈大阪〉

10・23「君が代」強制 「口元チェック」やめろ! 緊急行動 〈大阪〉

 

 大阪府教育委員会教育長・中原徹は、9月4日付で全大阪府立学校長(准校長)に対し、卒業式・入学式の「君が代」斉唱時に教職員が斉唱しているかどうか、教頭・事務長に目視による確認をさせて結果を報告せよという、いわゆる「口元チェック」の通知を、教育振興室長名で出した。これまでの斉唱時の「起立」から、さらに歌っているかどうかまでチェックし、3回違反すれば「クビ」とされている。中原は、大阪市長・橋下の腹心ともいうべき輩で、「民間人校長」の採用枠で大阪府立和泉高校に赴任し、「君が代」斉唱時の「口元チェック」を行なっており、これを全府立学校に拡大しようとしているのである。さらに橋下―「維新の会」と一体となって、「実教出版」版教科書の採択妨害に躍起となった。闘う労働者人民の猛抗議で教科書採択妨害は粉砕されたが、教育現場への介入がより強められようとしている。
 こうした動きに対する反撃の闘いとして、10月23日、「『日の丸・君が代』強制反対大阪ネット」の呼びかけで、「『君が代』強制 『口元チェック』やめろ!10・23緊急行動」が闘われた。雨混じりの天候の中、大阪府教育委員会のある大阪府庁舎にほど近い大阪城公園教育塔前広場に多くの労働者が結集する。午後6時になり、集会が開始された。
 最初に、「『日の丸・君が代』強制反対大阪ネット」代表の黒田氏が「『口元チェック』について教育委員会は、いろいろ情報を集めて総合的現認をするとしている。そこでは『チクリ』が増えるだろう。先生同士の相互対立が激化する。生徒と教師の間の分断が行なわれる。密告と監視社会へと変貌させていくまさに人権蹂躙の通知だ。脅しによって、処分によって、戦争のできる強権的な国にしていく施策を貫徹していくためのものだ。それに反対する者をレッドパージよろしく解雇するためのものだ。断じて許すことができない」と発言。続いて、「『日の丸・君が代』強制反対大阪ネット」事務局長の山田氏より、集会に先立つ午後5時に、府教育委員会に2355筆の署名を提出したことが明らかにされ、フリージャーナリストの西谷氏の連帯あいさつの後、「大阪府人事委員会不服申立」当該(グループZAZA)の労働者より、「君が代」処分粉砕の闘う決意がそれぞれ明らかにされた。
 団体交渉を終えて結集した「大阪教育合同労組」の発言で集会を締めくくり、府教育委員会が入る大阪府庁と大阪府議会を包囲するデモに出発する。デモ終了後、団結ガンバローで闘いを終えた。
〈反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会〉