3・16 2014年春闘勝利総決起集会へ

    大成功をかちとった昨年の春闘勝利総決起集会
    大成功をかちとった昨年の春闘勝利総決起集会

3・16 2014年春闘勝利総決起集会へ

 

全国労働組合運動交流会 

 

 全国の働くなかまのみなさん。全国労働組合運動交流会(全労交)は、来る3月16日、東京・千駄ヶ谷区民会館において2014年春闘勝利総決起集会を開催します。
 「アベノミクス」を打ち出した安部政府と資本家どもが〝デフレ克服〟を「国民的課題」のように描き、2014年春闘を〝デフレ克服春闘〟に変質させようとしています。〝デフレ克服〟とは、労働者にとっては失業と貧困と戦争を不可避にもたらす資本主義経済を防衛するという意味であり、労働運動がこんなものを「課題」にするのであれば労働運動の〝敗北宣言〟を発するに等しいと言わざるをえません。安倍の「世界で一番ビジネスのしやすい環境をつくる」という掛け声の下で強まる解雇―賃下げ―「非正規雇用」化攻撃を粉砕し、「大幅賃上げ」「生活できる賃金を出せ」を掲げた2014年春闘の勝利を共にかちとっていきましょう。闘う労働者の圧倒的な結集を呼びかけます。
 2013年12月20日、安倍が主催し、日本経団連などとともに「連合」が出席した「政労使会議」は、5回に及ぶ「会議」の成果として合意文書を発表しました。この「デフレ脱却にむけて政労使が一致して協力する」という合意文書をうけて、日本経団連は春闘に対する資本家側の基調である「経営労働政策委員会報告」(経労委報告)で、「企業に賃上げを呼びかける」なぞと言っています。しかし、〝デフレ克服〟に労働者が協力することを前提条件にした「賃上げ」は、労働者を〝賃金奴隷〟として一生資本家に奉仕することを強制する〝攻撃〟に他なりません。また、資本家が口にする「賃上げ」は円安で収益を上げる一部企業だけの話であり、それも2000万人近くにも拡大した「非正規雇用」労働者に低賃金を強制し、切り捨てることによって作り出した収益を〝分け前〟として配分するものです。われわれは、労働者を分断し切り捨てた〝成果〟にもとづく「賃上げ」は、労働者の生活と生存をかけた怒りと団結の力でかちとる「賃上げ」とはまったく別物であることをハッキリさせなければなりません。
 この「政労使会議」の合意文書ではさらに、「非正規雇用労働者の処遇改善に向けた取り組み」を打ち出しています。このタイトル自体が示すように、安倍政府、資本家、「連合」は一体となって「非正規雇用」を〝当たり前〟のものにし、「処遇改善」の名の下に「非正規雇用」労働者に〝企業が要求する能力を身につけろ〟と労働者同士の競争と労働強化を強制し、さらなる「非正規雇用」の拡大を策動しているのです。また、安部政府は1月中にも労働者派遣法の大改悪案を決定し、国会に上程することを目論んでいます。派遣労働を一時的なものとして規定した根幹をひっくり返し、資本家には無期限に派遣労働の使用を認め、労働者には3年ごとの失業を強制するという大改悪です。「アベノミクス」の下での「労働の規制緩和」攻撃はこれに止まらず、「限定正社員」と称する「非正規雇用」拡大、八時間労働制を解体して「残業代ゼロ」を当たり前にする〝ホワイトカラー・エグゼンプション〟導入、3月中に決定する「国家戦略特区」での「解雇の規制緩和」などの攻撃を矢継ぎ早に仕掛けようとしています。
 しかし、私たちはこれらの攻撃が、資本主義経済の最後的破綻に直面する安倍や資本家たちの〝焦り〟に満ちたものであることをしっかり見ておかなければなりません。「アベノミクスで経済は好転している」というペテンは、4月からの消費税増税によって通用しなくなることは明白です。今、私たちが最も力を集中すべきは、「戦後労働運動」に害悪を及ぼしてきた「労使協調」「本工主義」「国益主義」を突破して闘う労働者の結集軸を建設することです。2012年6月に闘いを開始した全労交は、「戦後労働運動」の限界を突破するために、正念場に来たパナソニックやヤンマーの「非正規争議」に集中し、〝全労交潰し〟を狙った全労交代表呼びかけ人・川村さんに対するサントリー資本による〝レッド・パージ〟と対決し、「君が代」不起立を闘う教育労働者と共に闘い、すべての原発の廃止にむけて闘う労働者との合流を実現し、名護新基地建設阻止の現地攻防を闘いぬいてきました。
 2014年春闘を全力で闘うなかから、これらの闘いを何倍にも拡大し、「アベノミクス」への〝期待〟を満開させる「連合」や全労連を突破して闘う労働者の一大奔流を作り上げていこうではありませんか。あらゆる産別、雇用形態の労働者が一堂に会し、2014年春闘の勝利にむけ、白熱した論議を交わし、闘う決意を打ち固めていきましょう。


2014年春闘勝利総決起集会   

 

講演 「『非正規』争議の教訓化のために」
    講師 吉岡力氏(パナソニックPDP争議当該)

 

日時 3月16日(日)午後1時30分~
会場 東京・千駄ヶ谷区民会館 2階ホール
※ 交通:JR原宿駅 徒歩10分
     東京メトロ千代田線 明治神宮前駅 徒歩8分

 

主催 全国労働組合運動交流会(全労交)
連絡先 東京・山谷日雇労働組合
    東京都台東区東浅草2-1-6
    電話03-3876-8040