「乾坤一擲」

乾坤一擲(けんこんいってき)

 

 名護新基地建設をめぐる現地攻防が、海底ボーリング調査阻止の闘いとして開始されている。辺野古では海上保安庁、沖縄「県」警、警備会社がボーリング調査阻止の闘いを圧殺するために24時間の弾圧態勢を敷き、闘う労働者人民は米軍キャンプ・シュワブのゲート前、埋め立て海域で実力の闘いを展開している。▼昨年12月、沖縄「県」知事・仲仲井真は、安倍から「2021年まで毎年3000億円の沖縄振興予算」を提示され、「これでいい正月を迎えられる」なぞと言い、新基地建設のための海域の埋め立て申請を承認した。金と引き換えに<基地・沖縄>の犠牲を沖縄労働者人民に強制することを宣言したのだ。辺野古では反対闘争を封殺するための警戒船に地元漁民が一日5万円の日当で動員されているという。軍事基地に反対する者は国家権力の強権で徹底的に排除・弾圧し、金の力で新基地建設に協力させるなぞというやり方を絶対に許すわけにはいかない。▼安倍政府は、最近になって米軍が呑むはずもない「普天間基地から佐賀空港へのオスプレイ移転」を言い出し、沖縄の「負担軽減」の絵図を描き出そうとしている。しかし、米国防総省は、名護新基地を軍港機能も有する最新鋭の出撃基地として建設した上で、安倍の仲井真に対する「普天間基地の五年以内の運用停止」なぞという口約束とは関係なく普天間基地を最長2029年まで継続使用する方針を米議会に報告しているのである。▼ウソとペテン、金の力と国家権力の強権で労働者人民の反戦・反基地の闘いを挫くことなぞできるわけがない。安倍の傲慢さを全国からの労働者人民の現地攻防への結集で打ち砕こう。(木村)