5・1 メーデー団結・交流会を開催

メーデー団結・交流会を開催

                         沖縄・首里日雇労働組合

 

 5月1日、沖縄・首里日雇労働組合は、メーデー団結・交流会を開催した。早朝、首里の寄せ場で団結・交流会への結集が呼びかけられた。4月半ばに入り、寄せ場の仕事が切れ始めている。ある仲間は、「いざとなると俺たちが真っ先に切られる」と悔しい思いを打ち明けた。

 沖日労は、二部構成で取り組みを構えた。まず昼過ぎより、第一部「DVD上映会」を行なった。仕事にアブれた仲間たちが参加し、「ビルマの竪琴」などを鑑賞した。「上映会」終了後、全員で第二部「団結・交流会」の準備を行なった。夕方以降になると仕事を終えた仲間も合流し、にぎわい始める。4・28沖縄人民解放闘争をともに闘った仲間たちも結集し、「団結・交流会」が開始された。まず沖日労の仲間から、全国の各寄せ場から寄せられた連帯メッセージが読み上げられる。「『2020年東京オリンピック』で建設ブームのムードだけが煽られていますが、山谷では民間求人の仕事はほとんどありません。逆に東京オリンピック開催をテコにして、『再開発』を名目に野宿する仲間へのたたき出し攻撃が強まってきています」(東京・山谷日雇労働組合)、「大阪府は『あいりん環境改善計画』に投入する5億円のうち1億2700万円をつぎこんで、監視カメラを今ある13台から45台に増やそうとしています。これは俺たち日雇い・野宿労働者の生きんがための闘いへの敵対、治安弾圧の強化です」(「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」)、「福岡市は、4月1日から『アルミ缶回収禁止条例』の施行を強行し、5月1日からは『生活保護ホットライン』なる『密告電話』を開設した。日雇い・野宿の労働者から仕事を奪い、生活保護をとればとったで、徹底的に締め付けていこうというものだ」(福岡・築港日雇労働組合)。参加者は、全国寄せ場の闘いの報告を真剣に聴き入った。互いに自己紹介を行ない、新たに結集した仲間も次第に打ち解けあう。夜が更け、討論も盛り上がる。「沖縄には『平等』も『民主主義』もない。組合は辺野古に懸命に取り組んでいる。みんなでがんばろう」「寄せ場の仕事が極端に減ってしまった。生活は厳しくなるばかり。なのに政府は増税だ。まったくひどすぎる」「政治家はカネ、カネ、カネだ。まったく信用できない」「沖縄も大変だが、福島の人たちはもっと大変だ。放射能について学者がデタラメばかり言っている」。約2時間の交流会の最後に、組合の仲間が締めのあいさつを行なう。「組合が何かやる時は、お互い声かけ合って取り組もう。次の機会にはもっと多くの仲間が集まれるようにしよう」。さらなる闘いへの結集を誓い合い、メーデー行動を終えていった。