釜ヶ崎センターデモ・決起集会をうちぬき、メーデー上映集会をかちとる

センターデモ・決起集会をうちぬき、

メーデー上映集会をかちとる

反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会

　「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、５・１メーデーを早朝のセンターデモと決起集会、午後０時半からの上映集会として闘いぬいた。

　午前４時半、「釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、まだ開館していない釜ヶ崎のセンター周辺に結集する。午後５時シャッターが開くと同時にセンターに突入し、センター内でデモを開始する。

　「ワッショイ！」の掛け声や笛の音がセンター内に響き渡り、労働者からの圧倒的な注目を浴びる。デモの後、センターのど真ん中に陣取った仲間たちは、決起集会を行なう。シュプレヒコールがセンター内に響き渡る。すぐさま、決起集会が開始される。「アブレ（失業）と野垂れ死にを押しつけ、朝鮮反革命戦争へと突き進む安倍極右政府を打ち倒すべく、本日のメーデーの闘いをやりぬこう！」「寄せ場春闘で俺たち『釜ヶ崎労働者の会』は、釜ヶ崎で唯一、業者（資本）に対して『春闘要求書」をつきつけて闘い、大阪労働局（国）、大阪府・大阪市に対して『仕事よこせ』と要求し闘ってきた。そして、３月３０日には、全国の日雇い・野宿労働者とともに『反戦・仕事よこせ』をかかげ、国（厚生労働省）、ゼネコン（日建連）、資本（日本経団連）を追及―弾劾する『寄せ場春闘集中行動』を東京で闘った」「市長・橋下による寄せ場解体攻撃＝『センター縮小・移転』の『西成特区構想』を粉砕しよう！」「生活保護の縮小を断じて許してはならない！」「沖縄労働者人民と連帯し、普天間基地解体・新基地建設阻止・日米安保粉砕を闘おう！」「全世界の労働者の闘いとガッチリと結びつき、国境を越えた団結をつくりあげていこう！」。基調は圧倒的な拍手で確認される。最後にもう一度シュプレヒコールだ。「釜ヶ崎労働者の会」のセンターデモと決起集会は、センター内で情宜をしていた他の釜ヶ崎の団体と比べて、圧倒的な存在感と絶大な注目を集め、大成功をかちとった。決起集会を終えた仲間たちはその後、ビラまきに移り、午後０時半からのメーデー上映集会への呼びかけを行なっていった。

  「釜ヶ崎労働者の会」は、西成市民館で午後０時半からメーデー上映集会を開催した。開始前から多くの仲間が結集してくる。

　集会のはじめに、早朝にセンターでデモと決起集会をうちぬいたことが報告される。次に、釜ヶ崎メーデーのスローガンが読み上げられシュプレヒコールがあげられる。まず、連帯メッセージの紹介である。沖縄・首里日雇労働組合、福岡・築港日雇労働組合、東京・山谷日雇労働組合の連帯メッセージが読み上げられ大きな拍手が送られる。

　次に、主催者から「橋下は、俺たち日雇い・野宿労働者の西成センターを資本に売り渡そうとしている。俺たちの生活や生命を何とも思っていないのだ。『センター縮小・移転』の『西成特区構想』を絶対に許さず団結して粉砕しよう！」と提起される。その後、基調が読み上げられ参加した仲間全体の拍手で確認される。

　いよいよ上映会だ。１本目は、「フツーの仕事がしたい」という実話だ。「ハッキリ言ってどん底だった。労働組合と出会うまでは」と登場するセメント輸送運転手は語る。月５５２時間（１日平均１８時間以上）にも及ぶ長時間労働ゆえ、家にも帰れない日々が続き、心身ともにボロボロな状態におちいる。「会社が赤字だから」と賃金も一方的にカットされ、燃料代も自腹を切らされるようになる。生活に限界を感じた労働者は、藁にもすがる思いで労働組合の扉を叩き、生きるための闘いを開始する。会社からは、暴力的な組合脱退の強要をうける。気が弱かった労働者は、勇気を振り起こし、会社の横暴と何度も体を張って対決する。そしてついに、自らの権利・要求をかちとる。参加した労働者たちは、自分自身のことと重ね合わせ、食い入るように見入っていた。２本目は、娯楽作品だ。労働者人民の生命と現場での安全を守るのは、闘う労働組合である。労働者の団結・連帯した闘いこそが、労働者が主人公となる未来を切り拓いていく。参加した仲間は、改めて確認していった。

　最後に、「これからも『反戦・仕事よこせ』の闘いを団結して闘っていこう！」と提起し、「団結ガンバロウ！」三唱で集会を締めくくった。