5・1全国寄せ場でメーデー行動を闘いぬく(東京・山谷)

「反戦・反失業」の寄せ場労働運動の前進にむけた決意を固めた集会
「反戦・反失業」の寄せ場労働運動の前進にむけた決意を固めた集会

5・1

全国寄せ場で

メーデー行動を闘いぬく

 

清川区民館で山谷メーデー集会をかちとる

 

東京・山谷日雇労働組合

 

全国寄せ場からの連帯アピール

 

 5月1日、東京・山谷日雇労働組合(東京・山日労)は、台東区清川区民館で山谷メーデー集会をかちとった。集会には、越年・越冬闘争、天皇主義右翼ファシスト・国粋会金町一家解体にむけた日雇い労働者全国総決起集会や毎週金曜日の対金町朝行動、寄せ場春闘集中行動、安倍政府の朝鮮反革命戦争突撃と対決する反戦闘争などの春期の闘いを共に闘ってきた山谷労働者が多数結集し、闘う熱気が会場を埋める。

 午後5時半、東京・山日労の執行部が司会に起ち、力強いシュプレヒコールを参加者全体であげて、集会を開始する。

 集会の第Ⅰ部は、寄せられた連帯アピールの紹介、寄せ場春闘集中行動をはじめとする春期の闘いの報告と今後の「反戦・反失業」の闘いの方針を内容とする基調提起、討論という順番で行なわれた。

 全国の寄せ場でメーデー行動に取り組んでいる各日雇労働組合、「労働者の会」からの連帯メッセージが司会によって代読される。

 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「本日、われわれも早朝5時からセンターでデモと集会を闘い、昼12時半からは、西成市民館での上映集会を行ないます」「釜ヶ崎の春闘では、3月から求人業者への要求書提出行動を闘い、大阪府・市に対しては、『センターの縮小・移転をやめること』、『〝高齢者特別清掃事業〟の予算を増やし、希望者は週3回以上仕事に就けるようにすること』、大阪労働局に対しては、『公的就労事業を早急に作ること』を要求して闘ってきました」「関西電力は、5月中に大飯原発4号機の再稼働を狙っています。われわれは、再稼働阻止の闘いに決起します」「安倍政府の『働き方改革』を粉砕し、強まる朝鮮反革命戦争突撃を粉砕する闘いに起ち上がります」。

 福岡・築港日雇労働組合は、「福岡でも、須崎公園で集会を開催し、福岡の繁華街・天神を福岡市役所までの『メーデーデモ』に取り組みます」「俺たち日雇い労働者は、……同じ労働者を踏みつけにして『自分さえ良ければ』なぞという腐敗と対決し、最も弱い立場の労働者の立場に立ち、『反戦・仕事よこせ』を闘ってきました。こういった俺たちの闘いこそが、安倍の攻撃を打ち破っていく労働運動だと思います」「朝鮮反革命戦争とファシズムに突撃する安倍政府打倒の闘い、労働者階級解放の闘いの勝利にむけて前進していきましょう」。

 

東京都地域連合労働組合が連帯メッセージ

 

 沖縄・首里日雇労働組合は、「『沖縄の景気は拡大傾向』と言われていますが、『好調』なのは観光業だけで、今なお沖縄は、『最低賃金』『完全失業率』『非正規率』『ワーキング・プア率』『貧困率』のどれをとっても、『全国ワースト・ワン』の水準にあります」「二七年間の米軍統治、『返還』後の日帝による従属化政策と基地による圧迫の結果、沖縄の産業はすっかり歪められ、製造業が極端に少なく、観光業と公共事業に偏った経済は、『移・輸入依存型経済』とも呼ばれるまでになっています」「沖日労は、沖縄における『日雇雇用保険制度』の適用拡大、『公的就労対策事業』の実施などを求めて、沖縄労働局、沖縄『県』、那覇市に対する行動をさらに強化していく決意です」「辺野古現地では、『県』警機動隊、海保の暴力だけを頼りに、安倍政府―沖縄防衛局の手によって、新基地建設が強行されています。しかし、こんなことで諦める者は誰もいません。怒りと闘志を倍増させて、ゲート前での座り込みや海上行動を継続しています。沖日労も辺野古現地に連日決起しています」「最底辺の労働者人民の起ち上がりこそ、安倍政府の戦争とファシズムへの突撃を打ち破る真の力です。皆さんの健闘と山谷メーデー集会の成功を願っています」。

 山谷メーデー集会に寄せられた東京都地域連合労働組合の連帯メッセージが読み上げられる。「私たちは、この間、山谷での越年・越冬闘争、夏祭りの支援、フィリピン・トヨタ争議の支援、韓国サンケン労組の争議支援など、闘う労働者の支援活動を行なってきました。また、『日の丸』『君が代』の強制に反対する教育労働者と連帯し、処分発令抗議行動や、都立高校の卒業式でのビラまきをやりぬいてきました」「安倍が今国会の最重要法案と位置付ける『働き方改革関連一括法』は、4月27日、審議入りが強行されました。安倍は、何が何でも『働き方改革関連一括法』を強行成立させようと躍起になっています。労働者人民に窮乏生活を強制する安倍政府を打倒していくしか、労働者人民の生きる道はありません」「朝鮮反革命戦争突撃情勢下、『反戦・仕事よこせ』を闘いぬく東京・山日労と今後も結びつき闘うことを決意して連帯のメッセージとします」。

 

東京・山日労が基調提起

 

 東京・山日労が、山谷メーデー集会の基調を提起する。「元請けゼネコンに対する、〝『社会保険未加入』を理由にした建設現場からの排除をヤメロ〟〝軍事基地建設に加担するな。『死の商人』化許さん〟の闘いを強化する」「厚生労働省に対して、〝『日雇雇用保険の権利を奪うな』『働いて生きていきたい』という日雇い・野宿労働者の声に応えろ〟〝過労死、残業代不払い、低賃金・無保障の『非正規雇用』を増やす『働き方改革』をやめろ〟の闘いを強化する」「民間求人が減り、東京都の『特別就労対策事業』への就労が増えているが、民間業者との闘いを緩めず闘おう」「『城北労働・福祉センター』(センター)による『利用者カード』発行拒否―仕事紹介からの排除攻撃との闘いを強化する」「朝鮮反革命戦争への突入を絶対阻止する反戦の闘いに決起しよう」「辺野古での本格埋め立ての開始を許さず、軍事基地建設を実力で阻止しよう」「『残業代ゼロ化』『1ヵ月100時間残業合法化』などの『働き方改革関連一括法』の成立を阻止しよう」。

 基調提起を受け、活発な討論が行なわれ、「玉姫職安での民間求人は少ないが、センターでの民間日払いの求人はまだ続いている。センターの『利用者カード』発行拒否を打ち破り、業者との闘いをやりぬこう」といった積極的な発言が続いた。

 メーデー集会第Ⅰ部の締めくくりに、東京・山日労の執行部が、「安倍の『働き方改革』の攻撃は、『8時間労働制』を解体し、労働者の団結権、団体交渉権、争議権を奪い取り、戦争に協力する労働運動への転落を強制する攻撃だ。本日のメーデー集会であらためて粉砕する決意を固め、明日からの闘いに撃って出よう」と呼びかけ、参加者全員が「ヨシ!」の声で応えた。

 休憩をはさんで、メーデー集会第Ⅱ部は、ドキュメント・「沖縄と核」の上映だ。

 ドキュメント・「沖縄と核」は、米軍占領下の沖縄に核兵器が配備されていた事実を暴露したドキュメントだ。「沖縄と核」の映像を見た参加者は、朝鮮反革命戦争突入絶対阻止の革命的反戦闘争を闘いぬくこと、そして、名護新基地建設阻止の闘いを、「戦争のための基地は、沖縄にも、どこにも要らない」として闘う沖縄労働者人民と連帯して闘う必要性をあらためて確認した。

 山谷メーデー集会参加者は、安倍政府の下で強まる一方の朝鮮反革命戦争突撃と戦時国家体制形成にむけた「働き方改革」や改憲の攻撃を打ち砕き、自衛隊の実戦軍化粉砕の反戦闘争、アブレ―野垂れ死に攻撃を粉砕する闘いをさらに強めることを決意した。最後に、司会の仲間の音頭で「団結ガンバロー」を三唱し、山谷メーデー集会は成功裏に締めくくられた。