「乾坤一擲」(けんこんいってき)

乾坤一擲(けんこんいってき)

 

 安倍政府は、12月10日を会期末とする臨時国会で、「出入国管理及び難民認定法(入管法)」の改悪を強行しようとしている。「少子・高齢化」の進行によって、資本家・経営者が悲鳴を上げる「労働力不足」を理由にして、現在120万人を超える外国人労働者を、さらに50万人増やそうというのだ。▼この「入管法」改悪案は、主に、現在の「外国人技能実習制度」で酷使する外国人労働者を増やすために、「特定技能一号」「同二号」などの新たな在留資格を新設することを内容としている。現在の「外国人技能実習制度」は、「日本の高度な技術を取得し、自国で活用する」ことを名分にしている。▼だが、その実態は、単純労働で、最低賃金の半分以下の低賃金、15時間にも及ぶ長時間労働、パスポート・預金通帳の取り上げ、宿舎への監禁といった〝奴隷労働〟そのものだ。過酷な労働実態に耐えかねて「失踪」した技能実習生は、2017年が7089人、今年前半が4279人であると法務省が明かにしている。▼日本の労働力政策の大きな転換であるにもかかわらず、厚生労働省ではなく、法務省が所管する「入管法」の改悪で強行することに、この政策の本質が表れている。「同化」と「追放」を基調としているのが「入管法」だ。▼外国人労働者を、〝奴隷労働〟で酷使したあげく、不要になれば強制退去で追放するなぞという「入管法」改悪を許してはならない。国会内の「野党」は、「(改悪案に)反対しないが、拙速だ」なぞと、屈服している。「翼賛国会粉砕」「『入管法』改悪阻止」をかかげ、国際連帯で闘おう。(木村)