1・14「関西生コン」に対する大阪第2次弾圧第8回公判闘争

 1年5ヵ月もの不当勾留が続く武委員長
 1年5ヵ月もの不当勾留が続く武委員長

1・14「関西生コン」に対する大阪第二次弾圧第八回公判闘争

 

大阪第2次弾圧第8回公判闘争に多くの関西の労働者が結集

 

 1月14日、午前10時から、大阪地裁で、「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関西地区生コン支部)」に対する大規模な弾圧の一環である「大阪第2次弾圧」の第8回公判闘争が闘いぬかれた。労働組合の当たり前の闘いであるストライキや、建設現場での安全確保や労働条件を守らせるためのコンプライアンス活動を違法とし、大量逮捕と長期勾留、多額の保釈金を強制して組織壊滅を狙う攻撃を粉砕するために、当日は、関西の多くの労働者が公判闘争に結集した。

 「大阪第2次弾圧」では、「関西地区生コン支部」の武委員長と執行委員・西山氏、元副委員長・柳氏の3人が不当逮捕されている。公判は、第1回から第5回まで検察側証人が出廷した。検察側はさらに「関西地区生コン支部」の闘いを誹謗するための証人を挙げていたが、裁判官が「何故、こういうことになったか、当事者から聞きたい」という意見を出し、第6回公判では執行委員・西山氏、第7回では元副委員長・柳氏が被告人質問に起った。西山氏は、「『宇部三菱大阪港SS』に対するストライキの人員配置は自分が決めた」「『宇部三菱大阪港SS』では、組合員が運転手にストライキに協力するよう説得するようにした」と、堂々と証言した。弁護人からの「逮捕される事態を考えなかったか」という質問に対しては、「現場には警察官も来ていたので、何かあれば、現場の警察官が言ってくるだろうと考えていた」と証言した。柳氏は、「2017年12月12日のストライキ初日、『中央大阪生コン』が〝スト破り〟として、それまで『中央大阪生コン』の専属輸送を行なっていた『近酸運輸』ではなく、『北神戸運輸』(『中央大阪生コン』の会長であり『大阪生コン広域協組』副理事長である地神が経営する運送会社)を手配したことに対して、組合員らが正当な組合活動として、仕事を求めて抗議を行なった。これを地神や警察は、『威力業務妨害』だと主張している。実際は、抗議をするために、組合員が門の周辺に集まっていたが、『北神戸運輸』のミキサーの前に立ちふさがるなど、積極的に妨害するような行為はしていなかった」と証言した。

 

1年5ヵ月もの不当勾留が続く武委員長が被告人質問に起つ

 

 西山氏、柳氏の証言によって、2017年12月に「関西地区生コン支部」が闘った「宇部三菱大阪港SS」「中央大阪生コン」でのストライキを「威力業務妨害」とする検察のデッチ上げのストーリーは、完全に破綻した。これに追い討ちをかけるものとして、当日、第8回公判での武委員長の被告人質問が行なわれた。

 被告人質問は、弁護側の主尋問から開始された。武委員長は、冒頭に、1965年に結成した「関西地区生コン支部」の闘いの歴史を証言した。結成当時、生コン車の運転手は、1年間に3日しか休みがないという状態だったという。労働組合を結成すれば、運行管理者をやっている「酒梅組」などのヤクザがジャックナイフを突きつけて組合からの脱退を強要した。社員が10人程度しかいない中小企業がほとんどの生コン会社は、生コンの材料であるセメントを販売する大手セメントメーカーと販売先であるゼネコンに挟まれ、原価割れで販売することを強いられていた。生コン車を運転する労働者は、休憩なしで走らされ、安売りで生コン会社が倒産すれば、失業に叩き込まれていた。これを解決すべく、「関西地区生コン支部」は、中小の生コン会社がゼネコンとの交渉力を持つために、協同組合の組織化を主導した。その結果、2015年には、「大阪生コン広域協組」の「大同団結」が実現し、ほぼ100パーセントの組織率を達成した。生コン価格も、1立米8000円から1万3000円に上昇し、今は1万8000円台にまで上昇した。ところが、「大阪生コン広域協組」は、「生コン価格が上がれば輸送運賃を上げ、生コン車の運転手の賃金が上がるようにする」という約束を反古にしたのだ。 

 続いて、武委員長は、2017年12月に闘ったストライキについて証言した。「関西地区生コン支部」は、2017年10月の定期大会で1年間有効のスト権を確立した。ストライキを闘うことは、「関西地区生コン支部」の機関紙・「くさり」にも掲載し、「大阪生コン広域協組」にも通告していた。生コン会社側からは「運賃を上げるから、ストを中止して欲しい」という申し入れが来ていた。しかし、「関西地区生コン支部」からの「運賃値上げの約束を文書化して欲しい」という要求には、「難しい」と答えるだけだったという。再び、口先だけの約束で反古にしようという魂胆は明かだった。2日間のストライキによって、生コン会社の「経営者会」・藤中と武委員長の間で、「2018年4月までに生コン運賃値上げを履行する」とする内容の「協定書」に調印をし、12月16日には、「関西地区生コン支部」は、「勝利報告集会」を開催している。

 武委員長は、また、弁護士からの「2017年12月のストライキについて、違法とされる行為はあったと思うか?」という質問に対して、「これは関生型運動を完全に潰すという弾圧だ。サービスステーションでの行動では、宇部以外のセメントメーカーは協力的だった。全く違法行為はない」と堂々と証言した。

 

ストライキの意義を歪めようとする検察側質問を一蹴

 

 一方、反対尋問に立った検察官は、「委員長になってから組合活動以外に仕事をしたことがあるか?」なぞと事件に関係の無いことを執拗に質問した。また、検察官は、「『生コン産労』や『建交労』関西地区生コン支部」が、ストライキから離脱したのに、何故ストライキをやったのか」なぞという質問を行なった。これに対して武委員長は、「『生コン産労』、『建交労』が生コン会社の側に立ち、裏切っただけの話だ」と堂々と証言した。さらに検察官は、「あなたは『権力弾圧だ』といっているが、どういうことか」なぞという「質問」も行なった。これに対して武委員長は、「組合の結成以降、関生支部は、何度も権力弾圧を受けている。法律に違反していなくても権力を使って弾圧をすることで資本に有利な方向に変えてしまうということが続いていた。行動をすれば権力が導入されるということだ」と答えた。これに対して検察官は、「権力が関生支部を弾圧しようとしていると本当に思っているのか?」なぞと意味不明な質問を行ない、最後は、裁判長が検察官に対して「もういいじゃないですか」と質問を制止する場面もあった。

 公判終了後、大阪地裁前の西天満若松浜公園で行なわれた報告集会では、西山執行委員が公判闘争の集約提起を行なった。西山氏は、「検察官は、質問の内容が整理されておらず、何を言いたいのかという感じだった。これが弾圧の実態であり、本質だ。委員長も明確に答えていたし、これで有罪にされるのか?というのがよく分かったと思う。今日の公判では、裁判長が、関係のない検察官の質問を止めるという場面が何度も見られた。弁護団のみなさんと打ち合わせをして、今後どのように裁判闘争を進めていくのかを決めたいと思う」「検察側は、生コン運賃の値上げではなく、1立米当たり100円の『雇用福祉基金』を復活させること、『金銭を取ることが目的でストライキを行なった』という組み立てだ。検察側の証人は、そのストーリーにのっとった回答しかしない。だから、元々証人申請は、10人以上いたが、裁判所は、『そんなに必要ない』と判断し、被告人側の質問に入ったというのがこれまでの流れだ」「私とY副委員長が逮捕された和歌山の事件では不起訴が決定した。まだ予断は許されない状況だが、多くの仲間と団結し、この弾圧をはね返していきたい」と、不当弾圧を粉砕する闘いへの決意を明らかにした。

                     〈反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会〉